2世代、3世代の世帯ともなれば、さまざまな年齢の家族が食卓を囲むことになります。とくに、小さいお子様や食べ盛りの世代と、中高年やご高齢の方が混在する場合は、食の好みも健康状態もばらばらで、食事の用意に人知れぬご苦労があるかもしれません。
そこで今月は、なるべく少ない手間で、家族全員が同じ料理を楽しめる献立づくりを考えてみましょう。
- 離乳食にヒントあり!
- 3世代家族の場合、幼児とご高齢者の食には共通点があります。場合によっては、この2世代分の食は安心・安全の手作りをベースにしたうえで、成人用に加工食品や半調理品などを活用してもう1品加えるという、逆転の発想と手順でもよいかもしれません。
たとえば、離乳食作りのアイデアとして知られる「炊飯器の中央に小さい耐熱カップ(そば猪口などでも可)を置き、その中だけ水分多目にして、やわらかく炊き上がるようにする」方法は、ご高齢者にも応用可能です。
- 肉料理へのひと工夫
- 食べ盛りのお子様や、成人が食べたがる肉料理の場合はどうでしょうか。トンカツなら、ご高齢者と幼児のために、薄切り肉を何枚もミルフィーユ状に重ね、衣を着けて揚げましょう。どの世代でも噛み切りやすくなりますし、味わいの面でも1枚肉のトンカツに引けをとりません。
ハンバーグなら煮込みにし、2世代分は煮込み時間を長く。唐揚げなら、2世代分は出来上がりを小さく切って、おろし煮にしてあげるとよいでしょう(下記レシピご参照)。
小さなお子様やご高齢の方でも食べやすいように、唐揚げをしっとりやわらかくアレンジ。きのこの旨味の出たおろし汁を唐揚げの衣が含み、しっかりした味に感じられますよ。
- 111kcal
- 10分
- 鶏唐揚げ
- 2コ
- だいこん
- 150g
- しめじ
- 1/2パック
- 生しいたけ
- 2枚
- A めんつゆ(3倍希釈)
- 大さじ1
- A 水
- 30cc
- A みりん
- 大さじ1/2
- 唐揚げは半分に切る。だいこんはすりおろしてザルに入れ、軽く汁気をきる。しめじは小房に分ける。しいたけは薄切りにする。
- 鍋にAを入れて中火で煮立て、唐揚げ・きのこ類を加えフタをして煮る。3分程経ったら、だいこんおろしを加え、ひと煮する。
- 市販の唐揚げで作ってもOK。1コをさらに半分に小さく切ることで、より食べやすくします。
- 残り物や、揚げてから時間の経ってしまったりした唐揚げも、このアレンジで美味しく生まれ変わります。
企画協力 女子栄養大学准教授 根岸由紀子先生
ページ構成・編集 ミスビット
- ※本コンテンツの内容は、健康をめざす食事スタイルやレシピに関する情報です。医療情報ではありませんのでご了承ください。
- ※医師の指示のもと治療・栄養指導を受けている方は、必ずその指示・指導に従ってください。
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