おススメ情報

11月

レシピだけ表示する

そろそろ気になり始めたら 飲み込みやすいおかず作り

お年を召すと、どうしても噛む力や飲み込む力が弱くなります。といって、すぐにペースト状のやわらかい食事に移行してしまうと、力はますます弱くなり、食べる楽しみまで失われかねません。
「最近ちょっと飲み込みにくくなったかな?」「ときどき、むせるかな?」くらいの方は、今までの調理に少しだけ工夫を加えて、美味しいと思える食事をぜひ続けましょう。

今月の覚え書き

肉は赤身より脂身つきを選び、筋切りをする。
適度に脂ののった部位のほうが、加熱しても硬くなりにくく、噛み切ることができます。さらに、調理前に筋を切ったり除いたりしておきます。
魚は貝類を避けて、種類を選ぶ。
  • 避けたい魚……えび・いか・たこ等のシーフード系や、あさり・はまぐり等の貝類は、加熱により身が硬く締まり噛みにくくなります。
  • おすすめの魚……鯛・かれい等の白身魚の一部や、さんま・いわし・うなぎ等は、加熱しても比較的硬くなりにくく、やわらかいままです。
刺身は、プリプリしてなくて、筋の少ないものを。
  • 避けたい刺身……いか・たこのように噛みにくいもの。鯛とかれいは、加熱すればよいのですが、刺身だとやや噛み切りにくいです。サーモン、ひらめも同様。
  • おすすめの刺身……まぐろ・かつお・ぶり。シーフード系でも、甘えび・ほたて貝柱は良いでしょう。
野菜は、繊維を断つ切り方で。
繊維の方向に対して横に、断ち切るように切ります。みじん切りは、奥歯に乗る程度のほどよい大きさを保ちます。トマトは湯むきをして皮を取り除きます。きのこはカサの部分だけを食べます。
汁物にはとろみをつける。
さらさらした液状の汁物は、誤って気管に入りやすく、むせる原因になります。片栗粉でとろみをつけたり、自然にとろみのつく食材を使うなどの工夫をしましょう。
⇒下記の実習レシピもご参照ください。

今月のレシピ帖

汁の実もかねて、とろみをつける とろろ納豆のみそ汁

汁の実もかねて、とろみをつける とろろ納豆のみそ汁

水溶き片栗粉を使わず、とろろと納豆で自然なとろみをつけたみそ汁です。ネバとろ食感がお好きな方にもおすすめ。わかめをよく噛んで召し上がってください。

  • エネルギー(目安)
    122kcal
  • 調理時間(目安)
    5分

材料

長芋
100g
ひきわり納豆
1パック
乾燥わかめ
ひとつまみ
みそ
大さじ1・1/2
だし汁
300cc

作り方

  • 長芋はすりおろす。
  • 鍋にだし汁を入れて中火で煮立て、みそを溶き入れる。
  • 長芋・納豆を加え、乾燥わかめを手で砕きながら加えて、さっと煮る。

レシピのポイント

  • ひきわり納豆の代わりに、普通の納豆を包丁でたたいても構いません。
  • 長芋の代わりに里芋もおすすめです。

参考図書『かみやすい飲み込みやすい食事の工夫』女子栄養大学出版部
ページ構成・編集 ミスビット

  • ※本コンテンツの内容は、健康をめざす食事スタイルやレシピに関する情報です。医療情報ではありませんのでご了承ください。
  • ※医師の指示のもと治療・栄養指導を受けている方は、必ずその指示・指導に従ってください。